以前、イマイチ煮豚というレシピを紹介した。豚もも肉を圧力なべを使っての煮豚(チャーシュー)にしてみたら、見事にぱさぱさの煮豚になったというものだった。逆に脂の溶けたスープは美味しく、イマイチ叉焼作りでできた煮汁でピカウマ叉焼どん という投稿でレシピを紹介した。
今回は、豚もも肉を普通の鍋で煮るだけで、煮豚(チャーシュー)にするというもの。圧力鍋ではないので、そこまでパサつかない。ちょっと淡白。ヘルシーだ。
また、逆をいえば、その淡白さソースの味をよく映すので、ソースにこるのもいい。
今回は以前の投稿「煮豚 イタリアン編 赤ワインにとってもあいます そして無塩!!」の味付けによった。
工程上は、紅茶でゆでる工程を加えて、表面に薄幕をつくって、うまみを閉じ込めている。
また、煮豚の煮汁を使って野菜スープを作る。これで、コクのあると~ってもおいしい野菜スープができる。脂が煮汁に溶けだしていいうまみを与えている。でも、たくさんの野菜を入れて、4人分×2日分くらいはできるから、摂取する脂肪も大したことはないし、野菜の繊維がその脂肪をうまく体外に輩出してくれるだろう。
【材料・・煮豚・・】
- 豚もも肉 ブロック 300gをタコ糸でしばる。
- 1回目の下ゆで(紅茶ティーパック)・・・表面に膜をはる
- 2回目の下ゆで(ねぎの青い部分・しょうが千切り・にんにくつぶして)・・・肉特有の臭みを取り、加熱で殺菌。(沸騰させない程度が良い)
- 本ゆで(バルサミコ酢 大さじ1、酢大さじ1、はちみつ大さじ1、ワイン大さじ2、2回目のゆで汁カップ1+水1)・・・・味付け
- 仕上げに、バルサミコ酢 大さじ1、黒コショウ
【煮豚・・調理・・】
- 1回目の下ゆで(紅茶ティーパック)・・・鍋に水カップ3(ブロック肉が隠れる程度)を入れ、沸騰したらタコ糸で縛った豚ももブロック肉と紅茶を入れて、30秒沸騰させ、蓋をして火を消す。5分後に裏返して再度軽く沸騰させて火を消す。10分ほどしたら紅茶をにこぼす。
- 2回目の下ゆで・・・鍋に水カップ3(ブロック肉が隠れる程度)を入れて沸騰させ、ねぎ・しょうが・にんにくを入れて、豚ブロック肉を入れる。沸騰したら、極弱火にして蓋をして1時間煮る。(ぶくぶくがほとんどでない程度)煮汁はとっておく(後で野菜スープを作る)。
- 本ゆで・・・・バルサミコ酢 大さじ1、酢大さじ1、はちみつ大さじ1、ワイン大さじ2、2回目のゆで汁カップ1+水1を鍋に入れ、一度火にかけ軽く一煮立ち。
- ブロック肉を投入。蓋をして弱火。おそらく全部がつけきれないので、3-5分ごとに裏返しながら、20-30分弱火で煮込む。酢の効果があって肉は柔らかくなる。
- 肉を取り出す。とりだした後の鍋の煮汁に、バルサミコ酢を大さじ1(できれば2)入れて煮汁が1/2程度になるまで中火で煮込む。
- 食べやすい大きさに切ったキャベツを下ゆでし、無塩バター、ニンニク少々でソテー。
- 皿にキャベツを盛って、その上に適当な大きさに切った煮豚を載せ、ソースをかける。
- 上からピンクペッパー(または粗引き黒コショウ)を振る。
【野菜スープ・・材料・・】
- トマト 中1個 さいの目切り
- 玉ねぎ 1個 くし切り
- なす 1本 1-2cm幅の輪切り
- キャベツ 6-7枚ざく切り
- にんじん 大1本 乱切り
- ピーマン 2個 くし切り
- セロリ 1本 薄く輪切り
- ブナシメジ 1房
- 大根 1/4本 太めの千切り
- 湯でトウモロコシの実だけ 1/2本分
- 煮豚を作る工程で得た煮汁。
- ローリエ 1枚
- 酒カップ1
- 塩コショウ
【野菜スープ・・調理・・】
- 煮豚を作った時の煮汁を鍋に入れて火にかける。
- 上記の野菜を全部入れ、酒を入れる。表面に汁がかぶるくらいで必要なら水を足す。
- 沸騰した後、蓋をして弱火で30分-1時間。
- これでも十分おいしいのだが、砂糖、塩コショウなどで味を整える。(味噌という手もある)
【注意と着眼点】
- 煮豚のソースは、バルサミコ酢の酸味と風味+ワインの風味+煮汁の脂+はちみつの甘みとしてみた。
- 単純に薄切りしてポン酢やソースで頂いてもおいしいだろう。
- 煮豚は味が淡白なので、ソースにこればその分、食事として映える。
- 沸騰しないくらいで1時間くらい煮るのがいいらしい。
- 野菜スープは、野菜はなんでもいいのだろうが、臭みを消すもの(ここではセロリとローリエ)を忘れないように。
- トマトの酸味、大根などうまみを出す野菜は意識しよう。ま、できるだけいろんなものをいれおけばよさそうだが・・・。だが、じゃがいもなどとけやすいものは、汁自体がざらつくので注意。効果的に使うならよいが・・・
- 1食で食べられなければ、味噌汁にしたり、カレーにしてしまうのもいいかもしれない。スープの味付けは、他にもいろんなものがある。豚もも肉の煮汁で十分においしいスープの素ができているので、工夫してみよう。
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