噛むことによって、脳が刺激され、気力のスイッチが入るということだ。
番組では、弱った高齢者が入れ歯をいれることによって、気力と体力を回復していく状況を報じていた。
また、スタンフォード大学で行われた実験を紹介。固形の餌と粉末の餌を与えたマウスを比較すると、海馬(記憶に関係する脳の部分)の神経新生細胞の数が25%も粉末餌のほうが少ないという内容。
これらは、噛むことと脳の関係をうらづけるものだそうだ。
噛むと、歯と歯茎の間の歯根膜が刺激され、噛んだ時に歯に加わる圧力を脳に与える。三叉神経につながり、脳の各部分が刺激される。刺激される部分は
- 感覚野
- 運動野
- 海馬(記憶と関係)
- 前頭前野(思考やコミュニケーションと関係)、
- 線条体(意欲と関係)
この歯根膜は、歯が抜け落ちると共にはがれてしまうらしい。だが、口の中の粘膜などのセンサーが歯根膜の代用として働く。そのため、入れ歯でも噛むことによって、脳への刺激は行われるという。
入れ歯が入れられない場合、口の中を切れにして歯茎を刺激することが大事。
歯の本数が少ない人ほど側頭葉内側部が委縮する傾向があるという研究の紹介があった。海馬はアルツハイマーの病気と関係がある。歯が抜けないようにすることが大事だといっていた。
番組では、よく噛むようにする一つの手段として、カレーを食べる実験を報道。大きなスプーンより小さなスプーンで食べる方が、噛む数が多くなるということだ。
少しずつ口に入れて食べると、一口ごとの噛む数はそうかわらないので、全体としての回数が増えるらしい。
いつまでも、元気に居続けたい。噛むということはとても大事で、そのための歯は大事にしなければいけないと痛感させられる番組だった。
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