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日曜日, 10月 31, 2010

認知症の治療と予防  そして生活習慣との関係

認知症の予防と治療に関するテレビを報道していた。その中で、生活習慣が密接に認知症とかかわっているということも報道されていた。

認知症を発症すると、本人のみならず、家族の負担も大きい。それを治療したり、予防したりできればそれにこしたことはない。


およそ次のとおり。

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認知症はその原因により、いくつかのタイプに分類される。

その中で、手術や薬によって治療可能なものもある。認知症のタイプが正しく診断されれば最適な治療が受けられるようになってきた。

原因を特定するために、患者の日常的な症状を記録し、専門医に伝えることが大事だ。認知症の治療は専門医によって行われる。かかりつけの医者がいるならば、相談して紹介状を書いてもらい、そういった専門医を受信することが大事だ。

適切に診断できれば、治療法や治療薬がある。タイプ別の診断と治療ができる専門知識を持つ医師にかかることが大切。

専門医は 
のホームページを見ると掲載されている。家庭でどう過ごしているか、どんな変化が見られたか情報を医師に伝えることが早期発見につながる。


一方、認知症の中でもっとも多いアルツハイマー型の認知症は、神経細胞が死滅していくために発症する認知症だ。進行を止められないという現状から、治療や予防対策の研究が進んでいる。認知症の原因物質(タウやアミロイドβ)を取り除くという内容だ。治療薬への期待は高い。一方予防は、研究が始まった段階という感じだった。

そして、生活習慣病を発症すると認知症にかかりやすくなるということに触れていた。糖尿病患者の認知症発症率はそうでない人の1.8倍だったという。脳の中で、出血することにより神経細胞の死滅を促進することが原因だ。

生活習慣を改善することが、認知症の予防と密接にかかわっているという事実が明らかになってきている。

私たちにとっても、努力の道が開けるわけだ。
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以下知識として。

認知症には、アルツハイマー型(56%)、レビー小体型認知症(17%)、脳血管性認知症(10%)、前頭側頭葉変性症(7%)、正常圧水痘症(5%)、などがある。


そのうち、正常圧水痘症は、現在の医療技術で治療可能な認知症だ。
脳脊髄液という液体が通常より脳室に多くたまる。液体が脳を圧迫。影響が出やすいのは歩行や思考をつかさどる部分。余分な液体を除けば脳の圧迫がとれて回復する可能性がある。

症状としては、歩行障害(歩幅がせまくなり、少しゆっくり開き気味、方向転換に転びやすい、歩き方が不安定)、その後、尿失禁が洗われる。番組で紹介された脳の画像では、水により脳の中央の脳室が大きくなり、その周囲に黒くにじむ部分がある例だった。

治療が可能な正常圧水痘症の患者は31万人がいると推定されているが、現実は1200件/年しか治療されないらしい。


レビー小体型認知症は、治療や診断の方法がわかってきたのがここ最近。ただし、アルツハイマーと症状がにており、その適切な診断は難しい。
認知能力の低下に加えて、運動障害や幻視の症状も見られる。、
脳にレビー小体という物質があたまることで発症。運動や視覚をつかさどるところが影響を受けやすい。時間の進行とともに様々な症状がでてくる。徘徊や興奮の障害もでる。進行を止めることはできないが、正しく診断できれば、幻視(存在しないもが見えるような錯覚をもつ)や運動障害(動作がゆっくり)に効く薬を処方するなど、薬にも詳細な配慮ができ、症状をかなり改善できる。薬を使うことで幻覚が減ったり、興奮が減ったりすることで、それまで困難だった家庭生活が期待できる。




なんども机をたたくなど、同じ動作をくりかえる。となりの人のおかずをたべてしまうなど、自己抑制が効かずに他人に配慮することができなくて、自分の思った通りに行動してしまう。



アルツハイマー病は、発症すれば進行を止められないといわれる病気。だが、その認識もかわりつつある。
アルツハイマー病は、脳が急に萎縮していく病気。脳の神経細胞が次々に死滅。記憶力や判断力が失われていく。日本ではアリセプトという薬が、唯一許可されており、使用できる。神経細胞の働きを増強する薬だ。一時的に神経細胞の活動を回復させるが、死滅をふせぐことはできない。つまり病気を止めることはできない。


現在、アバディーン大学で開発が進められているレンバーという薬。

アルツハイマー病を発症するまでに、アミロイドベータが神経細胞の周りにたまり始める。次にタウが神経細胞の中で集まる。この変化がおこると神経細胞が死滅していく。集まったタウを分解する物質を発見し、薬の開発が進んでいる。物質の発見は20年以上前だが、現在イギリスで臨床試験が行われている。327人投与の結果、認知機能の低下は抑えられているという。もう一回の臨床試験を終えれば、薬として提供できるという。そう遠くないようにも思えるのだが、これまで最終段階で薬効が認められずに薬として認められなかったケースは多いという。レンバーだけでなく、最終段階の臨床試験に臨む薬はいくつかあるらしい。

現段階では、研究が進行中としかいえないだろうが、期待はかかっている。

一方、認知症の予防の研究もアメリカで開始したという。発症の20年ほど前から、神経細胞のまわりにアミロイドβが蓄積され始めている。その状況を、PETと呼ばれる装置でアミロイドβの蓄積が画像データで確認できるようになった。特別な検査薬を注射して脳のアミロイドβを見ることができる。健康な大人の1-2割でアミロイドβの蓄積が確認されている。

どうして、アミロイドβがたまるのか?脳の常に働き続けている場所で、アミロイドβが最初にたまる場所と一致している。脳のもっとも働き続けている部分が疲弊することでアルツハイマー病になっていくと考えを紹介していた。他より活動的なので、アミロイドβを多く作ってしまい、そのため、この場所から病気になっていくという説明。アミロイドβがたまり始める理由とその様子がとらえられるようになったことで、発症を防ぐ研究に関心があつまる。つまりアルツハイマー病を予防するという研究が始まっているわけだ。
アミロイドβがたまり始まるのは発症の20年前から。つまり、60歳で発症すると40歳くらいからたまり始めている。いつたまり始めるかがわかることで、予防の道が開けた。超早期の段階で、アミロイドβを消すという研究プロジェクトがアメリカで動き始めている。


高血圧、糖尿病など生活習慣病と認知症とのかかわりが深いという調査結果がでている。

認知症は生活習慣病によって発症しやすくなる。特に認知症と深くかかわっているのは糖尿病。九大発表のデータでは、糖尿病患者の認知症発症率はそうでなかった人の1.8倍。


糖尿病が認知症を高める理由。糖尿病患者の脳の画像。細い血管から出血した後、脳の血管がもろくなり、血管が破れて出血すると近くの細胞は次々と死滅する。糖尿病で、この状態が長く続くと脳の神経細胞は減る。さらにアルツハイマー病で神経細胞が死滅すると悪化がさらに進行する。


高血圧と認知症の関係もあるようだ。高血圧患者を対象に研究も進んでおり、高血圧患者に血圧を下げる薬を飲んでもらい、認知症の発生がどれだけ下がるかを長期にわたり調べた。治療を受けない患者より、受けた患者の発症が少ないという結果になった。8年後には半分という結果。高血圧治療により認知症を下げることができるということだ。40-50代から手を打つべきだ。


生活習慣病の改善が重要。筋トレ、ジョギングトレーニング。食べ物にも野菜と魚を中心に。

このブログの意義もさらに深くなったと思われる。