香辛料といった方がいいか・・・・。薬といった方がいいのか・・・・。
日本でも古くからつかわれている食材ではあるが、おもに染色のためだ。あざやかな黄土食に染めるため、漬物に利用される。
別名ウコン。
薬効といえば、漢方でなじみ深い材料。科学的にもターメリックに含まれるクルクミンという成分の抗酸化作用や抗癌作用、抗炎症作用に注目が集まっているといわれる。
そして、「ウコンの力」という飲料に、酒飲みの味方と感じる人も多いだろう。
その薬効のために、そしてその食べにくさゆえに、さまざまなウコンのサプリメントも販売されている。それで摂取するのもいいかもしれないが、取り過ぎも良くないという。また、結構高価だ。
できれば、自然の食事から摂取できるといい。そして、その夢のような食事は私たちの日常の食卓にもよくお目見えする。カレーだ。誰もが大好きなカレー。
これで一安心・・・・・。いや、だが、市販のカレールーは脂質がとても高い。もう少し効率的にとれないものか・・・・。
ということで、カレーを香辛料から作ってみた。要するにインドカレー風に調理してみた。
ターメリックはそのままでは食べにくいが、乳製品とあわせるといくらかその癖を消すことができる。比較的安価で脂質の少ない鳥ムネ肉を使用してみよう。鳥ムネ肉は熱を加え続けると硬くてまずくなる。そこで少しでもそれを和らげようと、2日ほどヨーグルトに付け込んでみた。そのヨーグルトももちろんカレーに投入して、食べにくいターメリックの味を和らげる
普通のカレーと比べればもちろんルーの味はかなわないだろう。だから、大豆という材料を用いて、カレールーの味より、豆の味や食感の影響を強くしてみた。また、大豆に含まれるレシチンという成分がクルクミンの体内への吸収を促進してくれるという話をネットでみかけたが、それを信じるならばより効果的な料理だ。
【食材】
- ターメリック 小さじ1/2~1
- クミンシード 小さじ1-2
- 大豆の水煮 一袋
- トウガラシ 1かけ みじん切り
- にんにく 1-2かけ みじん切り
- トマト 中1 湯むきしてあらくみじん切り
- 玉ねぎ 中1/2 みじん切り
- ピーマン 1 縦に線切り
- 塩 小さじ1
- 鳥ムネ肉150g 無脂肪ヨーグルトにつけてふた晩。
- オリーブオイル
- 香草 レモン汁
【調理】
- 鳥ムネ肉とヨーグルト大さじ1-2程度をビニル袋に入れて冷蔵庫でふた晩。
- 大豆の水煮を入れて、水をその倍くらいのところまで入れて火にかける。
- 煮立ったらターメリック、にんにく、トマトを入れて暫く煮込む。
- 更につけておいた鳥ムネ肉を一口大に切ってヨーグルトごと入れてしばらく煮込む。
- 豆が十分柔らかく、トマトの存在感がなくなったら、火を止めて、赤唐辛子のみじん切りを入れる。(辛いのが好きな人は少し唐辛子の種も入れる)
- フライパンにオリーブオイルを敷いてにんにくみじん切りと唐辛子とクミンシードのみじん切りを入れて炒り、香りがでたら玉ねぎを入れて飴色になるまで中火で炒める。
- それを煮込んだ鍋に入れて再度火を入れ、とろみがつくまで弱火で煮込む。
- 塩で味を整え、好みで香草やレモン汁を入れる。ガラムマサラもいいだろう。
【感想】
一口目はまずい。だが、我慢して二口目、三口目を食べるとどこか癖になるような味のような気もする。
カレールーが結構独特の味をしているが、大豆が意外においしい。素材の味が生きている。また、辛みが食欲をそそる結果となっているのだろう。
オリジナルのレシピでは、大豆ではなくあずきを使っている。また、赤唐辛子のかわりにチリペッパーを使う(チリパウダーではない)。さらにピーマンのかわりにししとう。そして、オリーブオイルの代わりにバターだがここでは鶏肉と無脂肪ヨーグルトを投入して動物性の味を投入してみた。
オリジナルの食材はいずれ入手してためしてみたい。
また、鶏肉を使うなら、やはりもも肉の方がおいしいだろう。脂肪が若干あがるわけだが。
【注意点】
- 今回は大豆の水煮を使ったが、乾燥豆を使う時には、塩を投入するタイミング。大豆が好みの固さになったら火を止めて、塩を加え、そのまま茹で汁に浸して粗熱が取れたところで水気を切る。ゆであがる前に塩を加えると、豆が硬くなるので要注意。
- ターメリックは調理の早めに入れる。でないと粉っぽくなってしまう。また、入れすぎないように注意。調理中にどんどん色が濃くなりくすんでくる。上記でも多すぎたかもしれない。