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火曜日, 1月 04, 2011

内臓脂肪との戦いⅠ・・・・内臓脂肪とは

メタボリックシンドロームの検査でウェストのチェックが行われる。
どうも、ウェストが太くなってきている。
皮下脂肪もあるのだが、どうもお腹自体が少し出てきているのかと心配になってきた。

昔はビール腹と呼んでいた。ぽっこりおなかともいう。調べてみると、内臓脂肪というものが原因らしい。


注目すべきは、内臓脂肪は、気づきにくいが確実に体をむしばんでいるという点だ。以下に着目すべき点を整理してみる。




本稿は

  1. 内臓脂肪との戦いⅠ・・・・内臓脂肪を知る
  2. 内臓脂肪との戦いⅡ・・・・内臓脂肪を減らす 燃焼する対策
  3. 内臓脂肪との戦いⅢ・・・・内臓脂肪を減らす(燃焼する)食事 

の3章で構成している。なお、




【肥満の種類】
肥満の種類には二種類あり以下の特徴があるという。
  • 「洋梨型肥満」=「皮下脂肪型肥満」・・・主に腹や腰、太もも、お尻などの皮下に脂肪がついている。
  • 「りんご型肥満」=「内臓脂肪型肥満」・・・やせているのにぽっこりとおなかだけが出ている男性や、ウエストの周りだけ太い女性、やせの大食い、ダイエットのリバウンド経験者など。後者は、自覚症状が乏しいこともあって、糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病の合併症を引き起こすおそれが高い。


【内臓脂肪を知る検査・指標】
内臓脂肪と密接な検査の基準値を以下に列挙。

  • 血液検査
  • BMI (ボディマス指数=体重÷(身長×身長)) 25未満  22の時がもっとも病気になりにくいといわれる。
  • ウェスト 男性85cm 女性90cm以上   または   ウェスト/ヒップ比 男性0.9以上 女性0.8以上



【中性脂肪とは?】
  • グリセロール(グリセリン)と3つの脂肪酸が結合した物質で、トリグリセリドとも呼ばれる。たんぱく質や糖質よりも熱効率がよく、体内で完全に燃焼すると1gあたり約9kcalのエネルギーに代わる。中性脂肪の一部は、肝臓で合成されるが、90%以上は食事の肉などの動物性脂肪から取り入れる。食事から取り入れた脂質は、リポタンパクに形を変えて血液の流れに乗り、全身の組織に運ばれて、エネルギーを必要とする細胞に達する。体内に蓄積される分は緊急用。
  • 過剰に摂取すると体内に蓄積されて肥満になる。和菓子、果物などの単糖(ブドウ糖や果糖)を含む食べ物で増えやすい。食後すぐに上昇する。内臓脂肪に代わりやすく、リンゴ型肥満になりやすい。内臓脂肪は比較的減らしやすい。
  • 皮下脂肪として蓄えられると、体の熱が外に逃げるのを防ぎ体温を一定に保ち、また外部からの衝撃を緩衝する。
  • 中性脂肪には、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らす作用がある。HDLはLDL(悪玉コレステロール)を減らす働きがあるものなので、コレステロールの質が悪化する。血液の粘性を高めてドロドロにする。
  • 動脈硬化や高脂血症といった生活習慣病が進み、心筋梗塞や脳卒中などを招く恐れがある。急性膵炎、痛風、脂肪肝などになりやすい。動脈硬化のリスクは、高コレステロールよりも高いといわれている。
  • コレステロールと混同されがちなので、簡単に違いに触れておく。コレステロールは、細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料になる。糖と脂肪が組み合わさったケーキや、揚げ物などで増えやすい。コレステロール値は食後すぐには上昇しない。生活習慣病のほか、胆石などの原因となる。皮下脂肪にかわりやすく減りにくい。

【内臓脂肪型肥満の可能性がある人】
  • やせの大食い
  • 手足に対してウェストの太い人
  • ダイエットのあとリバウンドしたことがある人
  • 運動不足の人


【肝臓への影響】
過剰なエネルギー摂取により脂肪として蓄積される体の部位はまず肝臓だ。次に腸管膜の周囲(内臓脂肪)、そして最後に皮下脂肪として蓄えられる。
本ブログでも肝臓と生活習慣病については、触れたことがある。
  • 脂肪肝・・・こぶとりやお酒をたくさん飲む人に多い。脂でギトギトになった肝臓は、血液の循環が悪くなり、次第に細胞が死んでいく。そして肝硬変になる。
  • NASH・・・非アルコール性脂肪性肝炎。50-60代の肥満のある女性、血糖値が高い人に多い。肥満が大きな原因。油、アルコール、甘いものを減らして、たんぱく質やビタミンをとることが大事。また運動も大事。


【動脈硬化】

動脈硬化とは、動脈の壁が固く厚くなり、もろくなる状態のことで、一度進行するともとには戻らない。狭心症や心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などを引き起こす可能性がある。日本人の死因のトップはガンだが、動脈硬化が原因の病気でなくなった人の合計数はがんと同等の数だ。


【基礎代謝を上げる工夫・・・太りにくい体質への転換】
私たちの体内で行われるエネルギー消費(代謝)は以下の3つに分類される。
  • 基礎代謝・・・生きていくうえで最低限必要なエネルギー消費。体温を探知、内臓を動かすといった何もしないで横になっているだけでも使われるエネルギー。一日の総消費エネルギーの60-70%を占めるので、内臓脂肪の燃焼のカギを握る。男性では16歳、女性では13歳がピークで減少する。
  • 生活活動代謝・・・日常の動作や運動など、体を動かす時に必要なエネルギー消費。
  • 食事誘導性熱代謝・・・食事をすると体があたたかくなるといったように、食べ物を食べることによって使われるエネルギー。
基礎代謝を上げることは、脂肪燃焼への近道となる。エネルギーは筋肉で消費される量が多い(50%以上)ので筋肉質の体をつくることが基礎代謝を上げるコツだ。特に年齢を追うに従い、筋肉の量は減るので、維持する努力が求められる。たんぱく質を摂取すること、運動を行うことが重要だ。







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