個人的には、甘ったるいお酒は好きではない。さらりとしたほうがいい。
でも、砂糖を少なくすると、梅に対して浸透圧があまりかからないので、梅のエキスがお酒にしみ込まない。
砂糖を多くすると、数か月後には、梅はしわくちゃになっている。
内外の濃度が強いほど、強い浸透圧がかかって梅のエキスが酒に流れ出やすいのだろう。
ここで、梅酒を飲む理由を考える。
何故、梅酒が必要なのか・・・・?
もちろん、体によさそうだから・・・・。梅って、健康にいいって言うじゃん!。
でも待てよ!。ちょっと砂糖の分量をよく考えてみよう。
よくある梅酒のレシピ。
- 氷砂糖会社推奨・・梅1kg:砂糖1kg:1.8l
- 焼酎会社推奨・・梅1kg:砂糖0.5kg:焼酎1.8l
ん!ちょっと待てよ。砂糖の一日摂取量は確か20gくらいにおさえるべしという教えがあったはずだ。
0.5カップ=100mlを飲んだとする。
- 氷砂糖会社推奨:1000g/18=56g>>20g
- 焼酎会社推奨:500g/18=28g>20g
と、どちらもかるく20gを超えている。
カロリーでみてみよう。
0.5カップ=100mlを飲んだとする。
- 氷砂糖会社推奨:アルコール206kcal+氷砂糖215kcal=421kcal
- 焼酎会社推奨:アルコール206kcal+氷砂糖107kcal=313kcal
かなりおおざっぱな計算だけど、2杯飲めば、一食分のカロリーをかるく摂取してしまう。
うーん。やはり、なんとも糖分は控えたい。
かなり大きな問題に直面した。
そこで一工夫。
今年は以下の製法にチャレンジ。今年は梅酒用に売られているブランデーで作ってみた。
- 青梅1kg。へたを爪楊枝でとって、水にさらす。4-5時間。あく抜き。
- 梅酒の瓶に、あく抜きした青梅を入れ、氷砂糖200gを入れる。
- 青梅と氷砂糖がやっと浸るくらいだけブランデーを入れる。だいだい1lくらいだった。(焼く0.8l残っている勘定)
- ここからは予定
- 3か月つける。
- 3か月後梅が皺くちゃになっているのを確認して、梅を除去。
- ここで皺くちゃになっていなければ、砂糖を足してもう少し様子を見る。
- 残りのブランデーを入れる(だいたい0.8l)。
- 数か月熟成。
つまり、漬ける場面では、浸透圧を確保するほどに砂糖の濃度を高くしておいて、後で、薄めるということ。以下に留意点。
- 砂糖を少なくすると同時にブランデーも少なくして、高濃度の抽出液で梅をつける。
- 浸透圧は高くなるはずなので、梅のエキスが十分に染み出ることが期待できる。バロメーターは、梅のしわくちゃ度。しわくちゃになっていれば、エキスが十分出たわけだ。様子を見ながら皺くちゃにならないようなら、砂糖が足りないので追加。
- 3か月程度で撤去。
- そのあと、ブランデーを追加。これで、梅酒に対する砂糖の比率が下がり、甘ったるさがなくなる。
- 梅酒用ブランデーはあまり良いお酒ではないので、さらに数か月熟成させる。
ま、今後が楽しみ・・・。
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