Pages

日曜日, 3月 09, 2008

食料の不安

ここのところ、マスコミがこぞって騒いでいる食料の不安。

およそ以下の点でしょうか?

  1. 輸入食品への安全性の不安
  2. 食料自給率の低下による生存の不安
  3. 高い海外生産品依存により不安定化する国内生活への不安
  4. 政策面への疑問
  5. 農業という産業構造のあり方の是非
  6. 流通の問題
  7. 自給率を高める可能性への関心
  8. 保護主義台頭への不安
今日は、サンデープロジェクトで話題にしていました。
最近脚光をあびた話題であるだけに、今日は様々な問題点に対して多面的な方向から意見をだす努力があったという感じです。

食料自給率は39%、そして穀物だけに焦点をあてると、28%だそうです。穀物の自給率にいたっては、周囲をさんご礁で囲まれた島々と同じくらいなのだそうです。

いっぽうで、日本人が日本古来の食生活(米中心)にもどれば自給率90%だという人もいます。もちろん、その話とは別に捨てられる食料の量もおびただしいということは、皆も気づいていることだと思います。6500万トンの供給に対して2000万トンは捨てられているということです。ということは、うまく分配構造がはたらけば、大量餓死に直結している事態ではないということでしょうか?

続いて輸入食品への安全管理の不安についてですが、これは中国餃子に端をほっしたものです。でも、輸入する側の反応が過剰すぎると、売り手にとってリスクの高い購入者になります。ましてや、殺虫剤の食品への混入が、日本国内においておこなわれた可能性は十分にあると中国側はいっているようで、それに対する日本側の反論は明確には聞こえてきません。論証ができなければ、疑わしきは罰せずの減速で落ち着くことでしょう。

そしてもうひとつの市場の現実を見ると、世界の食料の需給関係は売り手市場にあります。
人口爆発による食料の需要は圧倒的に強いという環境の中で、成功した発展途上国では国内の人々の食生活がより豊かに変化しており、その食生活への対応を迫られるために、食料の輸出規制に乗り出しているという現状があります。

日本の消費者重視の主張は、逆に消費者エゴと売り手から敬遠される恐れがあります。

食料の自給率を上げるには、農業を促進する必要があるのですが、ここでも様々な意見がでました。
現状の農業に対する政策批判は皆一様にもっています。でも、その批判内容は実に多種多様です。

ある外食産業で成功し農業にビジネスを拡大し着実に成果をあげている会社の社長は、市場原理・競争原理へゆだねて国内競争を促すことと、対外的には適切な保護主義政策を行うことで、強い産業を育てることを主張します。不適切な保護をかけることで農業自体を弱体化させているという点を主に主張しているようですが、土地流動化による大規模農業の実現への提案などに対する障害が現行制度や組織の中にあると、具他的な施策をに言及しているところは興味深いものもあります。この社長は、米に500%の関税、こんにゃくに900%の関税をかけることを理不尽だと主張します。また、農業を成功に導くためには、その従業員の農業に対する心を大事にする必要性も主張していました。

個人的には耳を傾けるべき部分も少しはあると思います。

でも、この会社は外食産業という販路を確保しているために、農業がビジネスとして成功しているとの意見もありました。現実の農家は、生産のみによって生活しているほうが圧倒的に多いのです。そして、市場原理の支配の下では、現在一般的には、一部の寡占化された小売の巨人が価格を神のように支配しているといいます。従って、市場原理にゆだねられた産業ということい対しては根強い反論もあります。むしろ、国民の生活を守る聖域とすべき声もあります。

私も後者を支持します。

耕す人がいなくなって荒れた土地、耕作放置地がどんどん増えて、農業全体では行き詰まりを見せている。耕作地で荒れてしまったものは38.6万haでどんどん増えています。高齢化・労働者不足が主な要因といわれ、再生の可能性が希求の課題ともいえます。

近年、海外の食品価格が3倍、海上運賃価格は5-6倍になっています。そのような海外の状況に影響をうけるくらいなら、国産のあまっている米を食べるべきという声もあります。最初にも触れましたが、ちょっとまえの日本人らしい食生活に戻れば、いきなり自給率があがるのですから。

農業は自然と直面するので、計画が成り立ちにくいものです。生命をまもるためのものとして、一定の保護が必要だという声もあります。実は農業の法人参入はことごとく失敗しているという人もいます。それくらいに事業としては難しい。

他に、仮想水という食料になるまでの過程の水の量を取り上げてました。自給率を上げるとしたら、それを生産するための水の量が問題で、その確保できるかどうかが問題だという内容です。その観点から、自給率確保の難しさを主張する声があります。

日本の食生活を見直そう、世界にアピールしようという声がありました。
1977年アメリカの食生活では将来が憂慮されると200億円かけて調査した結果がマクガバンレポートというものにまとめられましたが、その中でもっとも理想的な食事は、元禄以前の日本の食生活(玄米+五穀+旬の野菜と海草+近海の小 魚)という報告があったそうです。それがきっかけでアメリカのすしブームがおこり、それが全世界に広がったといいます。

番組では日本の食品が輸出される、あるいは、食文化を増やす、海外での生産を日本が行うなどの発想もでていました。



いづれにしても、食生活については、少しメタボリック対策という視点にさらに新たな視点が加わってきつつあるということを認識すべきなのだろうと思います。
今後気をつけたいと思います。