はじめて海外に住んで生活を体験したのがこの土地だ。思い出深い。
ポルトガルには、当時日本人はあまりいなかった。
日本料理を食べようと思っても、国全体に4件しかない。
そして、そういった店は、日本国内でたとえてみると異国の料理を楽しんでみようと思った時に行くようなちょっと敷居の高い店だ。だから、おいしいのだけれども、自分の財布の中を見て寂しさを感じることからも、また、わざわざ遠くまでいかなければいけないことからも、毎日の食事にそぐわない。
だから、日常の食卓の中で日本食を常食とするのは絶望的だった。
ポルトガル料理になじめるか?・・・。
僕にとっての海外生活の最初の課題だったのかもしれない。
そんななかで、好んで食べていたものがある。
アロース・デ・マリスコだ。arroz de mariscos arrozは米、marが海だが、mariscoでひいてみると甲殻類とでる。
「甲殻類おじや」とでもいえば良いのか?聞いただけでまずそうな和名だ。「海の幸おじや」といえば少しはおいしそうに聞こえる。
地中海沿岸は確かに海の幸、しかも甲殻類の幸の料理が多い。お隣スペインではパエリア。南フランスではブイヤベース。イタリアにいくとリゾットだ。ポルトガルもおじやだからリゾットにかなり近いといえる。
このたび、ネットで調べてみたら、arroz de marisosのレシピが掲載されていたので、自己流も交えて試してみた。
【材料】
- イカ 1杯のうち胴体のみ 輪切りに
- エビ 5匹(殻やはらわたはとります)
- あさり 10個程度 塩抜き
- お米 1/2カップ 洗ったもの
- 完熟トマト 中1個 みじんぎり
- 玉ねぎ 中 半分 みじんぎり
- にんにく 一かけ みじんぎり
- 鷹の爪 1 小口切り
- オリーブオイル
- コンソメスープの素1/2欠け
- 水カップ2
【調理】
- 鍋にオリーブオイルを敷いて、にんにく、鷹の爪、玉ねぎのみじん切りを極弱火で炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、お米を炒める。
- 完熟トマトのみじん切りを入れて炒める。
- 柔らかくなったら水を入れてコンソメ1/2欠けを入れる。
- 15分煮る。
- いか、海老、あさりをくわえて、5分煮る。
- 塩・こしょうで味を調える。
【思うに】
おいしい。
が、ちょっと塩を入れすぎてしまった。いや、コンソメスープの素が効きすぎたのかもしれない。これを入れないでおいしくするものに取り組みたい。
基本的におかゆだ。スープまで飲むものだ。
だから、塩は控えたい。
お米のおいしさ、海産物からでるうまみや塩分などで十分おいしくなるはずだと思う。
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