だが、どうやってたべたらいいのかわからない。
店の人に聞くと、煮付けがいいよという。ソテーやバター焼きもいいという。
それでも思案していると、130円でいいからといってくれたので、買って帰ることにした。
とりあえず煮付けにして食べてみる。うーん。悪くはないが、良くない。
新食感。
通常の魚だと、煮たり焼いた入りすると、噛んだら結構身は分離しやすい。が、この魚はちょっともちもちした感じがある。淡白な味だから、煮汁の味に染まりやすい。だから、料理のしようがあるのかもしれないが、どうも魚の食感に対する先入観から、いまいちという感じがした。
ハンペンなどのすり身の材料でもあるらしいが、わかるような気がする。
そこで塩漬けにして茹でて、ハムみたいにすることを思いついて実行。ハムとしては失敗だが、塩漬けで少しうまみが増しているようだ。まあ合格とするか?
サメには恐怖感を持っている。思えば、ジョーズという映画の記憶が、サメへの恐怖を駆り立てるのだと原因は分析できるのだが、おいしいと思える幸福感からは程遠い気分。トラウマとなってしまっているようだ。
なおかつ、生の肉の色は、淡いピンクで白っぽい。なんだか、脂っぽく見えて、脂肪肝を連想させる。
実際には、脂肪もコレステロールもそう高いわけではないようだ。
あまり、良い印象にならなかったが、一応レシピは記録しておこう。
購入したのは、身の3枚。
【簡単煮付け】
- フライパンにサラダ油を軽く敷いて、強火で両面を炒める。軽く焦げ目がつくくらい。
- 一度火を消して合わせ地(酒・水各大さじ4、しょうゆ・みりん各大さじ1強)を入れる。
- 再度火を入れて強火で煮る。
- かぶのスライスを脇に入れる。
- アクをとって、煮汁を掛けて煮詰めていく。
- アルミの落としブタをして弱火で数分程度。
いまいちすきになれなかった。どうももちもちした食感がいやだ。
【ハム】
- 手に入れたものは切り身なので、軽く蜂蜜を軽くぬめるくらいにまぶして揉んで、塩大さじ1-2を振ってもむ。表面がざらつく程度。
- 1日冷蔵庫に置く。水抜き数時間、水を替えて。
- 沸騰した鍋に入れて、かるくアクをとって火を消す。
**結果**
ハムにならなかった。
そこで、味噌汁にしてみる。
【モウカザメの塩漬けの味噌汁】
上記のハムのできそこないを水に入れて煮立てる。
野菜を適当に入れる。(カブ、小松菜、にんじん、もやし、マイタケなど普通に味噌汁に入れるもの)
ダシの素を入れる。
味噌を入れる。
**結果**
まあおいしい。モチモチ感のある食感は残っているが、塩見が身を少し引き締めて、うまみも出ているようだ。だが、塩分が気になる。
【こんなところにモウカザメ(ネズミザメ)のレシピ】
なお、宮城県の気仙沼ではモウカザメが結構取れるそうで、そのプロモーションのために、気仙沼地方振興事務所が、レシピをまとめてホームページに掲載しているのを発見した。
宮城県/
いずれまた買うことがあったら参考にしてみよう。
【栄養に関する貴重な資料】
ネットで
http://www.pref.miyagi.jp/mtsc/kakoukaihatsu/syoukai/h19kinousei-seibun.pdf
を見つけた。
貴重な資料だ。
DHAとビタミンB6が豊富な魚だ。
約200gで、ビタミンB6一日の推奨量を摂取できる。
ビタミンB1、B2、B12も含み、結構栄養豊富だ。
ヨシキリザメとくらべると、モウカザメ(ネズミザメ)の方が栄養豊富そうだ。
性格は凶暴で、餌は鮭鱒類、ホッケ、スケソウダラ、サンマ、マイワシを貪欲に食べている。だから、栄養豊富なのだろう。
脂肪がほどほどあり、コレステロールが少ないのは、水中できっちり運動しているからだろうか?、食生活がいいのだろうか?
2 コメント :
モウカザメ、よく半額になってますね。
なじみがないからでしょうか。
ヒレはふかひれになると聞いて、身を買って見ようかと思い、レシピを探していてこちらへ伺いました。
いろいろ試されていて、とても参考になりました。
私も、もちもちを恐れずチャレンジしてみます!
実験花子さん、新しい発見があったら教えてくださいね。
コメントを投稿