Pages

土曜日, 6月 05, 2010

うつと生活習慣

「今日はうつだな~」と、小さなため息交じりにつぶやく。

今日だけならいい。
それが何日もつづくようなら心配だ。
なんかへんだと気づいているならまだいいほうだ。
自分に戒律を求めて無理しがちな性格の人は、気づかないうちに悪化させてしまうことになる。

うつ病と診断されるまで悪化する過程は、人それぞれかもしれない。でも、うつ病となると、一様に悲劇だ。うつ病は避けたい・・・。

ある統計によると抗うつ薬(セロトニンを効率よく利用するためのSSRIという薬)に関する臨床試験のデータから得られた結論では、薬を服用してうつが改善したのは半数以下にすぎず、発症すると薬ではなかなか治りにくいというのが実情のようだ。さらに、偽薬である砂糖錠の服用による改善率31%よりわずか10%高いだけだ・・・・。


ここに、うつ病の改善には、薬以外の効果の役割が必要とみるべきだという発想も理解できる。



生田哲氏著書 『「うつ」は食べて治す 』 PHP刊 という本を読んだ。


この本では、心も生活習慣と密接なつながりがあると説いている。

確かに、心は、脳の働きのひとつの成果。脳は1000億個以上の神経細胞の集まり。心の負う問題のいくらかが、脳の動きを神経細胞同士の伝達関係にあり、それが、栄養のアンバランスによっておこるという見方はできそうだ。

この本では、食事や日常の生活習慣がおよぼす脳の神経細胞同士の伝達への影響視点で語っている。

簡単にいうと、
良い食事をして規則正しい生活を送れば、良い神経細胞の伝達を支える物質をつくる材料を増やすことができる。逆の生活を送れば、神経細胞の伝達に障害をきたす
ということだ。

もう少し細かく見てみる。
  • 食事から必要な栄養をとる・・・うつを改善させるセロトニンという脳内の伝達物質は、トリプトファンというアミノ酸や、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムから作られる。セロトニンは、寝付きを良くする働きのあるメラトニンというホルモンの材料にもなる。これらの栄養素が食事からきちんと取れているかをチェックしてみる。
  • 規則正しい生活と食事・・・脳の働きは、食べ方ひとつで変わる。夜早めに食べ、起きたら朝食をとる。そのリズムをキープ。
  • 脳の働きをバランスよく・・・脳を興奮させる物質(ノルアドレアリンやドーパミン)と抑制する物質(ギャバ)の存在を知りそれらの材料であるアミノ酸をとる。また、体を動かすことによって脳を鍛える(特に歩いて大腿筋を遣うことは良い)。