食欲をそそり、幸福感を感じる香りだ。
そのため、さまざまな料理の最初に利用されるケースがおおい。
スパゲティ・ペペロンチーノなどはその効果を最大限試した料理だ。オリーブオイルでにんにくと唐辛子を炒めたソースだけで、スパゲティを作っただけなのだが、料理人の腕によっては驚くほどおいしい。
オリーブオイルは、別の効用でしばしば話題になる。含まれるオレイン酸とという脂質がLDL(悪玉)コレステロールを下げてHDL(善玉)コレステロールを増やすという。また抗酸化作用をもつビタミンEも含んでいる。
にんにくは、元気の源として古来人気のある食材だ。だが、ちょっと臭みを敬遠したいこともあるだろう。
ひと手間かけることになるが、これらのメリットをより効果的に取り入れる方法がある。アホエン・オイルを常備しておくことだ。
アホエンは、血栓やコレステロールを溶かす効果がある物質だ。にんにくに含まれるアリシンという物質に25-100℃程度の熱を加えるとできるという。あまり保存が効かないのだが、脂溶性なので、脂にいれておけば保存できる。また、アリシンの強い臭いはアホエンになると消える。
そこで以下のようなアホエン・オイルを作って常備しておく。
【調理】
- 湯呑にオリーブオイル(100g程度)とにんにくのみじん切り(2個分)を入れる。
- 鍋に水を張って、その湯呑を倒れないように入れて、湯煎する。
- 鍋の水が沸騰したら火を止めて、そのまま、冷ます。(余熱でアホエンを抽出)
- 湯呑の中のオリーブオイルを濾してにんにくを取り除き、瓶詰めして保存。
【コレステロール対策】
- このアホエンオイルを料理に利用する場合、熱に弱いので炒め物の序盤に使うとその効果が薄れる点に注意!。
- 料理の仕上げに風味づけとして絡めるような使い方がいい。
- ドレッシングとして利用する、コーヒー・味噌汁・デザートに数滴たらして風味を楽しむなど考えられる。
- 納豆にかけて食べると、血栓を溶かすというお互いの効果が期待できていいという。
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